潜在意識から来る早漏
セックスに対して、いけないことだという意識を子供の頃に植え付けられたりすると、それが潜在意識となって成人してもなお心の奥底に残り、早漏の原因になることがあります。思春期の頃にオナニーをしている現場を親に見つかってしまったり、見つからないまでもしていることがバレてしまった経験があると、見つからないうちに早く射精するように自然と自分自身を暗示にかけてしまっているのです。そうしたかつての体験や習慣が、深層心理として残って今の原因に繋がることもあります。
「オナニーをするのはいけないこと」等と親や教師から言葉で聞かされると、子供は「性器は汚いもの、悪いもの」等といったネガティブなイメージを心の底に植え付けられてしまいます。そして、身体のそうした部分に対しては考えたり語ったりすることも悪いことだと意識し、心を閉ざしてしまいます。
そんな子供が大人になると、男性の場合には早漏やインポテンツ、女性の場合にはオーガズムを感じることができなくなることがあるようです。かつてフランスでは、男女それぞれ用にマスターベーション防止装具が売られていた事実もあるくらいで、洋の東西を問わずに間違った認識を持つ人々の多いことが早漏の原因のひとつになっているのでしょうね。
また、極度の緊張が強いられるようなスポーツ選手などでも、その日の試合の勝敗や順位などの結果が試合後の性的な機能に大きく影響しているということを示すデータがあります。負けたり不本意な結果に終わった場合には、それが潜在意識として心に残り、早漏になってしまう選手もかなりいるようです。
こうしたことは、精神的な影響が男性ホルモンの分泌に影響を与えているからである、とも言われています。豪快そうに見えるスポーツ選手も、実際には案外ナイーブな神経をしていますから、我々一般人と同様に暗示やストレスでの早漏の悩みを抱えている人が多いのかもしれません。