早漏と女性のオーガムス
女性のオーガムスについての権威であるマスターズ&ジョンソンによると、一般的なセックスでは、パートナーのオーガムス前に射精してしまう男性の確率が50%以上という見解を示しています。そして、その50%以上の男性が早漏にあたるという見解になっているようです。ところが、女性のオーガムスそのものにもきちんとした定義が確立されている訳ではないのですから、あんた、それは無茶ではないですか、と突っ込み入れたくなる見解です。
すぐにオーガムスに達しやすい、また時間をかけないと達しない、そうしたそれぞれの異なったパートナーの反応を基準にして、早漏かそうでないかを定義することなど、素人でもちょっと考えてみればおかしいのは明白です。また、ある著名な学者の文献では、女性がオーガムスに達するようにするには射精をいかにコントロールできるかが鍵である、とされていますが、そのために随意に射精をコントロールするための方法論についてはまったく述べられていません。これでは片手落ちというか、そんな方法論も全く確立されていないことが良く分かります。
こんな整った基準のない全然あやふやな状態を対象にして、現代医学は早漏の治療を試みようとしているのです。結局のところ、そんなあやふやな基準に基づいたところで治療を求めるのもどうか、とも考えてしまいます。マスターズ&ジョンソンのスクィーズ法などは一定の臨床成果を挙げている、とされていますが、それでは実際に何故早漏が改善されるのか、と疑問を持って読んでみれば、そのことに対する明解な説明はないのです。早漏を改善するために一生懸命に難解な文献を読んだ私はがっくりきました。と同時に強く決意しました。これは自分でいろいろと実践してみるしかないなと思ったのです。